結局、2010年は原油価格暴騰状態のまま幕2011/01/01 00:02

 あと30分弱で今年も終わりだ。カウントダウンが始まったと言って良い。さっき価格情報を覗いたら、原油価格は更に下がっていた。しかし、本年ぎりぎりのNYMEX/WTIは、70セント安のバレル当り89.14ドルだった。

 そうか、80ドル台割れ無しで今年を終ってしまうのかと感慨深かった。何で物が余っていたのに、どうして80ドル割れにならなかったのかと、首を傾げざるを得ない。

 今年の元旦は81.51ドルで始まったが、 どんどんと下がって行って2月5日には71.19ドルとなった。しかし、その後は上昇してしまった。そして、その後、また低下傾向となり、5月20日には68.01ドルまで下がった。

 しかし、需給のファンダメンタルズが効いたのはそこまでだった。その後また上昇を始め、結局、70~80ドルのレンジが続いてしまった。何度も書くが、物が余っていたのに、様々な懸念が頭を擡げたのだ。

 こんなおかしなことは今年で打ち止めにして欲しいと思う。100ドル原油時代などと囃し立てるのは止めて欲しい。ましてや、投機資金を大量に流入させて煽るのは止めて欲しい。

 やがて、2030年には、本当の供給タイトがやって来る。問題にするのは本当にそうなってからで良いだろう。物が足らなくなって、価格が上がるのは道理だ。

 それまでは、適当な価格水準で行って欲しい。それが消費者、世界経済のためだ、と考えている。一部の者の儲けのために、石油が使い辛くなっては困る。

 来年もそんなスタンスから原油市場を眺めて行きたいと思っている。と書いている内に、あと数分で今年が終るという時間になってしまった。今は、89.19ドル。くっそ~、ほんの僅か上昇してしまった。

 ただし、これは日本時間、あとはアメリカ市場に任せよう。それでは、皆さん良いお年を!


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大晦日の原油価格(終値)は暴騰2011/01/01 13:27

 昨年大晦日のNYMEX/WTIは、対ユーロドル安を主因として1.54ドル高のバレル当り91.38ドルで終った。やはり、暴騰のまま終了だった。ひどい一年だった。

 原油価格を100ドル、150ドルなどと考えている投機家達にとっては、この程度は最低限確保したいところだったのだろう。これで、昨年は81.58ドルで始まって、91.38ドルで終ったのだから、文句はないだろう。

 原油余剰の中で良くぞここまで引き上げたものだと感心もする。株高、ドル安だから、当然と言うところかもしれないが。しかし、これほど消費者不在、世界経済無視が進むとは思えなかった。

 新年は、関東地方周辺を除き、概ね雪、強風で大荒れだった。すっぽりと日向ぼっこ、まるで昨年の投機家達のようだ。これまで概ね、新年ご祝儀相場で原油価格が上昇した。

 そのための盛り上げには成功したようだ。さて、新年はどうなるか?株高は景気付けには大変結構だが、経済の動脈、石油の価格に関連付けるのは止めて欲しいものだ。


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色褪せるご祝儀相場?2011/01/04 16:33

 1月3日、本年最初のNYMEX/WTI(終値)は、米経済の先行きに対する楽観論の台頭を主因として17セント高のバレル当り91.55ドルとなった。要は、株高を誘い水にしたものに過ぎなかったのだろうが・・・

 株もそうだが、大体、1月はご祝儀相場的な展開が多かった。今年も、同じかと思ったら、今のところ、僅かなものだった。それはそうだろう。驚くほど高い価格水準にあるのだから。

 しかし、投機筋は、そんなことは全く考えない。行け行けどんどんだ。100ドル、150ドルが目標なのだろうから。それが、消費者、世界経済に悪影響を与えるなどとは決して考えない。

 それは、OPEC強硬派のスタンスとほぼ同じだ。そんな調子だから、終値後は上下に揺れている。91.55ドルを下回ったり、上回ったりと忙しい。アジアはアメリカの株高を受けて軒並み高かった。

 ただ、それに対ユーロドル高が上値を抑えた。まあ、しかし、アジアは、アメリカ、ヨーロッパを受けての動きだ。取引量も少ないし、これからが今日の動きだ。さて、どうなるか?

 ご祝儀相場となるのかどうか?そんなことになれば、石油が金融商品化したことを象徴するようなものだ。異様に高い価格水準が一刻も早くみ直される必要がある。


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4日、寝際の原油価格は僅か低下2011/01/04 23:56

 寝際に価格情報を覗いたら、原油価格はほんの僅か低下していた。それにしても高いが、株高、対ユーロドル安の中で、良くぞここまで低下したという感がある。

 NYMEX/WTIは、8セント安のバレル当り91.47ドルだった。しかし、ICEブレントはひどい高さのままだ。42セント高の95.26ドルだ。狂乱価格、ご祝儀相場と言って良いだろう。

 繰り返せば、株高、対ユーロドル安だから、これまでの調子で行けば、ロンドンスズメが騒いでもおかしくはない。行け行けどんどんだ。100ドル、150ドルが目標だから困ったものだ。

 さて、アメリカでは、今日から明日に掛けて民間、政府と石油週報を発表して行く。需給のファンダメンタルズから遊離して久しいが、一体どうなるのか?新年の試金石だ。


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4日の原油価格(終値)は大幅低下、5日、夜は更に低下2011/01/05 22:45

 皆、正月休みも終って、新たな気持ちで仕事に挑んでいる時なのに、こちらは、今頃、PCに向かうことが出来たという体たらくだった。でも、人生いろいろ仕方がない。

 そんなことで、今更だが、まず、4日のNYMEX/WTI(終値)からおさらいしておこう。まさに、昨日書いたように、ご祝儀相場が色褪せた感があった。2.17ドル安のバレル当り89.38ドルになったのだ。

 それでも、まだまだ高い。その主因は利食い売りということで、一時的な修正だというのが投機筋の見方だ。投機筋は本当に強気だ。需給のファンダメンタルズなどはお構いなしだ。

 テクニカルチャートからすれば、他の商品相場からすればなどという言い方で、これまでも、不当、不公正に上げ続けて来た。そのスタンスは変わらないのだろう。

 そして、その後は、株安、ドル高で、これは投機筋のセオリー通り、弱気一色だ。従って、今は、95セント安の88.43ドルだ。アメリカ民間の石油週報によれば、原油在庫は大幅減だった。

 本来ならば、投機スズメが騒いで値を上げた筈だ。それにも係わらず、値を下げた。これは画期的なことだ。ガソリン、溜出油ともに在庫が大幅に増えたので、当然なのだが、これまでは、そんなことはお構いなしだった。

 さて、今日はこれからアメリカ政府の石油週報が発表となる。民間の方は露払いのようなものだから、こちらが勝負だ。さて、投機筋は、その結果をどう見るのか?

 原油が同じ様な減少だったら、強気としてしまうことだろう。ガソリン、溜出油のことなど無視だ。そして、具合の悪い数字だったら、完全無視を決め込む。まあ、昨年はそうだった。さて、どうなることやら。


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石油価格は需給のファンダメンタルズから遊離し、異常な水準にまで上昇してしまった。
一刻も早く正常に戻ることを願いつつ、その異常な原油価格動向を書き止めることにした。

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