原油価格高騰

　31日のNYMEX/WTIは、上海株式市場の大幅下落に伴う先行き需要に対する悲観的見方を主因として、2.78ドル安のバレル当り69.96ドルとなった。70ドル割れは、8月18日の69.19ドル以来。

　ここのところ、ずっと株、為替による値動きが中心だったから、あまり言いたくはないが(笑い)、アメリカの石油需要シーズンは、そろそろ終わりに近付いている。通常ならば、冬場の需要期までは谷底になる可能がある。

　ただ、通常の需給分析が通用しない、言葉を換えて言えば、投機筋が顧みようとしない需給のファンダメンタルズから言えば、これからは、強気要因が無い。

　強いて言えば、需給のファンダメンタルズからはちょっと離れるジオポリティックス(地政学的)要因、まだ安心は出来ないハリケーンと言った天候要因が気掛かりなくらいだ。

　ただ、需給のファンダメンタルズからすれば、いくらなんでもアメリカの石油需要はこれ以上減少することはないだろうと見込まれること(ということは、需要が底を打って増加してもおかしくはないとここと）、通常は、在庫が減少する時期にさしかかっていること(ということは在庫減となるということ)を逆手にとることは出来ないことはない。

　何でもかんでも強気要因にしたいと言うのであれば、これが使われる可能性は十分にあるだろう。これまでも、昨年同期比、通常の季節パターンなどに対する分析は皆無だったのだから・・・まあ、困ったものだ。

　旧大投資銀行など、自分達だけが損をするなら構ったことではないが、それが、他の弱小投機家、それに、逆の価格上昇の場合には一般消費者に多大の影響を与えるわけだから、困ったものなのだ。

　それに、また、株高、ドル安で、原油価格上昇などということは、大いに有り得ることだ。誠に困ったものだ。



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昨日、急落した原油価格は、ほんの少し持ち直したようだ。バレル当り70ドル台へと復帰した。WTIは、NYMEXがバレル当り70.35ドル、ICEが70.15ドルだった。

　もっとも、朝は、昨日の終値より、低下して、昼には、70ドル半ばまで急上昇した後で、今のところに落ち着いた。思ったより、70ドル以下には抵抗があるようだ。それはそうかもしれない。

　仮に、原油価格が急落すれば、消費者は大歓迎だが、投機筋は大破綻、産油国は、価格引き上げに懸命になることだろう。それもこれも昨年の宴のせいだ。高値の仇花は罪作りなものだ。



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　寝際に価格情報を覗いたら、原油価格が大幅に上昇していた。一ドル近い上昇で、最も高いICEの場合には71ドルだった。他も71ドルに近い。ニューヨークの立会いが始まって一時間以上経過しているから、本格的な動きだ。

　まあ、でも、終値は、明日の朝まで待たなければならない。さて、どうなっていることやら・・・またまた困った動きだ。



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