8月1日、石油先物市場は未だお休み2010/08/01 22:15

  原油先物市場は未だにお休みだ。先週末は、NYMEX/WTIが、29日、30日の二日間で2ドル近い異様な急上昇をしてバレル当り78.95ドルとなった。とは言え、昨年、今年とそればかりだった。

 需給要因では、そのような急上昇を裏付けるものはない。ここのところ、週初にアメリカの原油在庫が減少しそうだという懸念で上昇するパターンが続いている。

 今週も同じパターンで進めば、80ドルも視野に入ってしまうことだろう。誠に困ったことだ。良識が戻ることを期待したいものだ。


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8月2日、週明けの原油価格は高い2010/08/02 11:39

 週明けとは言ってもいつものことだが、主導的な市場であるロンドンは未だ午前3時半頃、ニューヨークに至っては未だ昨日の午後10時半頃だ。従って、アジア中心の動きになる。

 ということは、世界の原油価格をリードする原油が指標になっているニューヨーク、ロンドンに比べればサブにならざるを得ない。もっとも、株、為替は世界共通言語だから、その動静、及び前日のニューヨーク、ロンドンの動きをフォローというのが中心にならざるを得ない。

 それを前提にアジア中心の市場を見ると、需給面の状況には係わりがほとんどないのだから、株高、ドルの対ユーロ安を背景にして、高止まりということになる。

 只今、NYMEX/WTIは、25セント高のバレル当り79.20ドルとなっている。あほらしくてコメントも出来ない。例えば、日経平均が高いからと言って日本の石油需要は伸びるなどと考えることなど出来ないからだ。

 中国、インドならそうじゃないかと言う人もいるだろうが、未だその影響力は先進工業諸国に比べれば低いと言わざるを得ないし、これまで通りの伸びを示し続けるのかいなかは疑問だろう。


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8月2日、夕方の原油価格は更に高い2010/08/02 17:24

 午後5時頃に価格情報を覗いたら、原油価格はじりっと上がっていた。ああ、そうですかと言ったところだ。アジアの株式市場は、東京、上海、香港、シンガポールと軒並み高かった。

 その勢いがヨーロッパに持ち込まれるところだ。こうなれば、昨年、今年と続く株高、ドル安の二大金融要因が大手を振って罷り通る。NYMEXのWTIは42セント高のバレル当り79.37ドルとなった。

 これと言って需給上の強気要因も無いのに、株高、ドル安を背景に良くぞここまで来たものだ。もうすぐ80ドルだ。30ドル台から80ドル台までの上昇の軌跡が蘇りそうだ。困ったことだ。


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2日、寝際の原油価格は80ドル超え2010/08/02 23:24

 寝際に価格情報を覗いたら、原油価格が80ドルを超えていた。呆れてものも言えない。何度も言うが、需給のファンダメンタルズから遊離した原油価格暴騰だ。

 NYMEX/WTIは、1.90ドル高のバレル当り80.85ドルだった。えっ、一気にそんなに?と首を捻る。またまた、株高、ドル安の二大金融要因を背景にした急騰だ。

 おかしいと言っても始まらないのだが、言わざるを得ない。そう言っておかなければ、気が済まない。

 ところで、今日はあのマットシモンズに関する記述を見た。彼は、その筋が関心を持ち、時には大きな波紋を呼ぶ発言をする。そもそも、2004年以降の価格暴騰を招いた一つの原因は彼の発言だった。

 サウジの原油生産が頭打ちになるということを「沙漠のたそがれ」という本で書いた。これがピークオイル論を大きくクローズアップさせることになった。人々をして不安に陥れたのだ。

 それが、今回BPの原油流出事故でも、耳目を集める発言をした。この原油流出は止まらず数10年間は続く、この流出を止めるには核爆発を利用するしかないと言ったのだ。

 そして、結局、これは杞憂に終った。まだ、完全に解決というわけではないが、流出は止まり、核爆発を使用することも無かった。今回については彼の発言に嫌気を出したものが多かった。

 これはサウジについても言えるのだろうか?サウジ政府はもともと完全否定だったが、世界も徐々にショッキングな報告から離れ、冷静になりつつある。このような問題児に世界は振り回された。

 しかし、何故、原油価格は、また暴騰を始めたのだろうか?その背景を徹底分析する必要がありそうだ。小説「月の欠片」では暴騰後、暴落することになっているが、現実はどうか?


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2日の原油価格(終値)は暴騰2010/08/03 10:32

 2日のNYMEX/WTIは、株高、ドル安の二大金融要因を背景として2.39ドル高のバレル当り81.34ドルとなった。ひどいもんだ。需給のファンダメンタルズから遊離した原油価格暴騰も極まった感がある。

 昨日の寝際には、NYMEX/WTIが1.90ドル高のバレル当り80.85ドルだった。それでもおかしかったのに、更に続伸した。投機資金の流入による暴騰の典型例だ。

 加えて、例のハリケーン情報も上昇を加速させたようだ。今日は、民間の石油週報が発表となる。石油在庫の動向が更に市場を刺激するのかどうか注目だ。ただ、終値には間に合わないので、明日の終値には影響を及ぼすことになる。

 しかし、増減どちらにしても、投機筋は、それなりの屁理屈をつけて価格上昇に結び付けることだろう。だって、何度も言うが昨年、今年と原油は余剰だったのだから。それはOPECの減産継続に良く表わされている。


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石油価格は需給のファンダメンタルズから遊離し、異常な水準にまで上昇してしまった。
一刻も早く正常に戻ることを願いつつ、その異常な原油価格動向を書き止めることにした。

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