30日の原油価格(終値)は暴騰2010/10/01 10:49

 30日のNYMEX/WTIは、アメリカ経済の回復、石油需要回復の連鎖を主因として2.11ドル高のバレル当り79.97ドルへと暴騰!昨晩の驚きが更に加速した。「え~、一体これはどうしたことだ。」の繰り返しだ。

 需給のファンダメンタルズからは全く納得出来ない。擬似需給ファンダメンタルズと要は大量の投機資金流入のための暴騰に違いない。しかも、株安という中での暴騰だから、ひどいもんだ。

 確かに、ドルは対ユーロで安い。ドルで取引される原油は、非ドル圏には安くなる。まあ、それはそうだろう。しかし、物には限度というものがある。ドル減価は、この急騰を支えるものではない。

 昨晩、78.55ドルになった時、更に異常さが嵩じたと書いた。それを更に上回ったのだから始末が悪い。WTIより安い筈のブレントは1.59ドルの82.36ドルと終に82ドルを超えた。ロンドンスズメのさえずりは止まない。

 株が駄目なら、金、石油、穀物、いや何でも良い。儲けられるものなら何でも良いと言ったところだ。ロンドンスズメのさえずりはこれからどうなるのか?適当なところで止めないと偉いことになるのではないか?

 アメリカの石油在庫が十分であることには変わりがないのだから、需給のファンダメンタルズだけでは理屈が足らず、終にアメリカ経済の回復と来たもんだ。

 景気回復はそうであれば結構なことだが、それで本当に石油需要は伸びるのか?そこが問題だ。それにアメリカの石油需要統計には燃料エタノールも含まれていることには注意しなければならない。燃料エタノールは原油需要には何等関係が無いからだ。


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10月1日、午後の原油価格は続伸!?2010/10/01 14:23

 午後2時過ぎに価格情報を覗いたら、原油価格は更に上昇していた。誠におかしい。NYMEX/WTIは、終に80ドルを超えた。34セント高の80.31ドルまで上がっていた。投機家が待ちに待っていた水準だ。

 昨年、今年と物が余っていたのに、原油価格を30ドル台から80ドル台へと引き上げた。しかし、さすがに需給のファンダメンタルズからは容れられない水準だったことから、暫く80ドルを割っていた。

 その間、経済回復、石油需要回復の連鎖、株高、ドル安の二大金融要因で何とか高水準を維持して来た。そして、ようやく、さすがに需給が均衡し始めたので一気に勝負に出た。そんなところだ。

 需給のファンダメンタルズからは全く納得出来ない80ドル超え。擬似需給ファンダメンタルズと要は大量の投機資金流入のための暴騰の再来だ。2008年の再来?この道はいつか来た道、にならなければ良いが。

 さて、そんな中、どこまで原油価格を引き上げることが出来るのか?


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10月1日、夜の原油価格も暴騰2010/10/01 21:20

 午後9時過ぎに価格情報を覗いたら、原油価格は更に上昇していた。こうなると呆れるより仕方がない。NYMEX/WTIは、終に81ドルを超えた。1.08ドル高の81.05ドルまで上がっていた。

 昨年、今年と物が余っていたのに、原油価格を30ドル台から80ドル台へと引き上げた。その勢いに戻った。需給のファンダメンタルズには全く変化が無いのに、これだ。2008年の暴騰に戻るのか?いつか来た道。

 そして、また、石油先物市場に対する信頼が損なわれる。最も、ヨーロッパの株価もヨーロッパの経済指標には係わり無く上昇を始めた。今一信頼の置けない中国のデータを基に浮かれ立った。

 このブログのテーマの一つ「原油価格暴騰」の看板を降ろさないで良かった。しかし、「100ドル原油時代はまた来るか」のアンケートには実は結論が出ていた。

 このアンケートの中に1年以内に100ドル時代は来るかという質問があった。それは7月25日に勝負はついていた。今まだアンケートは継続してはいるが、1年以内には100ドル時代は来なかったのだ。

 さて、それでは、いつ来るのか?今はまだアンケートは続いている。今から1年間に100ドル時代は来るのか?段々とその答えは微妙になって来た。2011年10月にはどうなっているのか?

 しかし、100ドル時代が来れば、実は石油の時代の終焉が近いことになる。そこのところを産油国はどう考えているのだろうか?投機家はまあそんなことは考えない。今儲けることが出来るかどうかが問題なのだ。


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10月1日の原油価格(終値)は暴騰2010/10/02 10:20

 10月1日のNYMEX/WTIは、景気回復=石油需要回復の連想、ドル安を主因として1.61ドル高の81.58ドルへと上昇した。これはもう呆れてはいられない。その不当、不公正を訴えるべきだろう。

 昨年、今年と物が余っていたのに、原油価格を30ドル台から80ドル台へと引き上げた。これは2008年の暴騰の再来と言ってよいかもしれない。金はもっとひどい。12月物が1317.80ドルの史上最高値だ。

 中国のデータが突破口になり、ヨーロッパ、アメリカと株価が上がり、ドルも対ユーロで6ヶ月振りの安値になった。もっとも、これは史上最安値というわけでは無いが。

 しかし、本当に、このブログのテーマの一つ「原油価格暴騰」の看板を降ろさないで良かった。やはり、2008年の暴騰劇の原因は完全に取り除かれた分けではなかった。

 「100ドル時代が来れば、実は石油の時代の終焉が近いことになる。」と書いたが、今一度、それを頭に描く必要があるのかもしれない。それにしても何故あの瀕死にまで追いやられたBPのあるロンドンが燃えたのだろうか?


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4日、週明けの原油価格は未だ高い2010/10/04 12:15

 10月4日、週明けの原油価格は、相変わらず高いままだ。特に、あのヨーロッパの標準原油北海ブレントがひどい。先週末も異様な高さだったが、更に4セント高のバレル当り83.79ドル!になっていた。

 NYMEX/WTIは、3セント安の81.55ドルだった。これもひどい高さだ。もう書き続けて疲れ気味だが、物が余っているのに、昨年、今年と原油価格が上昇して、「需給のファンダメンタルズから完全に遊離した原油価格暴騰」が続いていた。

 初めはただ呆れていたが、今は、腹立たしいくらいだ。言うだけ無駄かもしれないが、短期的な儲けのために、世界経済の先行きなど顧みない。不当、不公正さには本当に腹が立つ。

 しかし、投機家も自分が悪いのだが、今年の投機が成功するか否かの瀬戸際に立っているようだ。今年も早いもので既に第4四半期、年初想定したような儲けを確保するには、一刻も早く90ドルに復帰しないと駄目らしい。

 勝手なものだし、何でそんな勝手な予想に一般消費者が犠牲にならなければならないのだと言わざるを得ない。本来の石油需要回復、原油価格の適正価格への復帰は忘れさられ、分けの分からない理屈で価格を上昇させてしまった。

 株、為替の二大金融要因も価格形成には欠かせないだろうが、需給のファンダメンタルズをないがしろにしてはいけない。まず、儲けが来ては問題だ。環境問題ではないが、維持可能な状況が価格にも形成されるべきだ。

 ところで、そろそろOPEC総会だ。10月14日だったかな。もう直ぐだ。OPECは今大満足だから何も決めたくはないだろう。そこで、一つイラクから問題の起きそうな発表があるらしい。

 今朝の記者会見で、原油埋蔵量を発表するらしい。これまでは、第3位のイランに次ぎ世界第4位だったが、さて、どうなるか?きっとイランを超えて来るに違いない。

 第2位のベネズエラも多いが原油の質が劣る。問題にならない。イランを超えればサウジに次ぐ、実質世界第2位の石油大国になる。

 イラクの埋蔵量が伸びれば、現在免れている生産割当にも多大の影響が出る。OPECが新たな火種を持つ可能性も否定出来ない。取り敢えずは、注目だ。

 言い忘れたが、週明けとは言っても未だアジア中心の相場だ。先週の流れを受けた動きと考えて良い。本格的な動きはこれからだ。そこにはイラク問題も影を落として来ることだろう。


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このブログについて

石油価格は需給のファンダメンタルズから遊離し、異常な水準にまで上昇してしまった。
一刻も早く正常に戻ることを願いつつ、その異常な原油価格動向を書き止めることにした。

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